配達バッグを地面に置かない工夫

マクドナルド前で注文を待っているいわゆる地蔵を見ているとバッグを地面に置いている人がよくいます。地蔵自体の戦略はありだと思うものの、私はバッグを地面に置くことにどうしても慣れませんでした。

かりにもお料理を運ぶバッグだということとプライベートのリュックだったとしても地面に置くかと考えると「まず置かないな」と考えたからです。

とはいえフードデリバリーの配達員は個人事業主ですから他人様よりも自分のことを考えなければということで今回は配達バッグを地面に置かないためにした工夫を書いてまいります。

地面に置かないために

まずバッグを地面に置かないためにどういう仕掛けを作るか考えました。

仕掛けを考えるにあたって①雨の日でも対応できる②お料理を運ぶのにふさわしい見た目③最小限の手間という3つの条件をもうけました。

雨の日でも配達するので雨にやられないこと。お料理を運ぶので清潔感があること。配達する手間が増えないこと。この3つの条件がそろえばバッグを地面に置かない仕掛けとして優秀なわけです。

ホームセンターをはしごしてみると家具に取り付ける金属製の脚、ウレタン、キャンプチェア、木材、踏み台の5つが候補にあがりました。

金属製の脚はアジャスターがあって高さ調整ができ、地面につくところはゴム製になっていましたが、雨に濡れると金属部分が錆びてくるのとお料理を運ぶのにふさわしくないことから除外しました。一度取り付ければ手間はかからなかったとは思います。

ウレタンは硬い正方形のものを3枚重ねてバッグの四隅にのりづけできそうでした。スポンジなので雨も吸って乾きますし黒いウレタンならお料理を運ぶのにも違和感はありません。バッグに固定するので手間も増えませんでしたがただ一点、どうしてもバッグの色と一体化して地面に置いているように見えてしまうことから採用見送りとなりました。

キャンプチェアは雨にも強いですしお料理を運ぶバッグを置いても違和感はありません。X型の折りたたみなら手間もかからないので正直迷いました。しかし配達中は持って動くので配達バッグの横ポケットに入るサイズでないといけませんし、横ポケットに入るサイズでは配達バッグを支えるのには不安定だったので候補から外すことになりました。

木材は雨を吸って乾かしてくれますし配達バッグに取り付ければ北欧家具のようにいい見た目になります。手間もかからないので次に紹介する踏み台と最後まで悩みました。10cmほどのカット材が売っていたのでねじ穴をあけて配達バッグの中からカット材をボルト締めしようと考えましたが加工する手間がかかるのと配達バッグに穴をあけると保温機能が落ちるので結局不採用となりました。

私が選んだのはダイソーの踏み台でした。プラスチックなので雨もOKであとで拭いてあげれば長持ちしますし見た目が板チョコのようでお料理を扱う仕事でも違和感はありません。ワンタッチで開いたり閉じたりできるので手間もかからず配達バッグの横ポケットに入れられるので携帯性もクリアしています。

短所を挙げると100円ショップなのに200円したのとやはり小さいので配達バッグを置くにはコツがいるところです。それでも200円なら壊れても買い直せる金額ですし置き方も慣れてしまったのであまり短所には感じなくなっています。

トップ画はMENUのバッグを使っているときに撮ったものですが配達バッグならなんでも大丈夫です。


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踏み台を使って変わったこと

踏み台を使うことで心置きなくバッグを置けるようになりました。

心置きなく置けるのでお店でバッグが邪魔になることがなくバッグへの詰め込みも外でできるのでほかのお客さんの妨げにならないのがグッドです。

またお料理の待ち時間ができたときも以前はバッグを背負うか手に持っていましたが踏み台の上に置けるので腕が疲れなくなりました。バイクだったらリアボックスやリアシートに置けますが自転車は置く場所がありません。自転車のリアキャリアはサスペンションがないのでお料理を崩さないために使っていなかったので踏み台はありがたい存在です。

意外なメリットは雨の日に濡れたバッグを拭かなくてよくなったことです。これまで雨に濡れたバッグを拭いてからお店に入っていたのですが踏み台を使って外に置いておけるのでバッグを拭く手間がなくなりました。

両手が使えるようになったのでお料理の詰め込みもラクになりました。これまでは片手で持ちながらお料理を詰めていたので腕が疲れたり大量注文の時はうまく詰め込むのに時間がかかったりしていました。バッグを置けるだけでこれほどラクになるとは良い自転車部品や高級なレインウェアを買うよりよほど費用対効果が高いと感じています。

気を付けることはバッグの横ポケットに踏み台を入れているので重心が片寄ることです。お料理を詰めるときは踏み台を入れているポケットの反対側に詰めるなど工夫したほうがいいと思います。重心が片寄るとバッグが傾くのと左右の筋肉がアンバランスについてしまいそうで私は気を付けています。


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