【要約】独学おすすめ本『東大教授が教える独学勉強法』

こんにちは。

高校を1年で中退して独学で大学にもぐり込んだユータローです。

今回は独学で有名な柳川範之(やながわのりゆき)さんの本『東大教授が教える独学勉強法』を読んだので紹介します。


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柳川範之さんと独学のお話

そもそも、柳川範之さんがなぜ独学で有名なのか。

それは柳川さんが高校から大学時代独学で学んできたからです。

高校生のとき、銀行員のお父さんがブラジルに転勤となり、ポルトガル語が公用語のブラジルでは現地の学校に行ってもわからないので日本から教科書と参考書を大量に持ち込んで独学しました。

つまり高校に行っていないんですね。

しかも、大検という「高校で身につけるべきこと学んどるから大学受験も認めるで」といった試験に受かった後、今度はお父さんがシンガポール転勤で柳川さんも一緒にシンガポールへ。

シンガポールにいながらも慶應大学経済学部の通信制でゴリゴリ学ぶという徹底した独学ぶりです。

さらに、学部の試験を受けるために一時帰国したついで、興味のあった国際貿易で熱心に研究されている東京大学の伊藤元重(いとうもとしげ)先生から学ぼうと東大の講義にもぐるという荒技も繰り出します。

ちなみに、伊藤先生のすすめる英語文献でわからないところがあったので聞きに行ったら「どこゼミ?」と聞かれて慶應と白状したところ、伊藤先生から東大のゼミに招かれるというスーパーエピソードもさらっと書かれています。

現在は東京大学経済学部教授として多数のゼミ生を持つ第一線の研究者です。

この生い立ちから、今回紹介する『東大教授が教える独学勉強法』が生まれたわけです。

独学が必要な理由①深く考えることがとっても重要になっているから

さて、海外転勤をものともせず独学で学び続けてきた柳川さんですが、なぜ勉強するべきかについて危機感のあることをいっています。

具体的には、ネットが発達して多くの知識と情報が手に入るいま、手に入れた知識と情報から深く考えて選んだり決めたりすることがますます重要になりましたね、といっています。

ポイントは「深く考えて選ぶ・決める」ことです。

これまでだったら、何でも知っている人ってそれだけで知識人というか偉い人として扱われてきました。

でも、ネットに知識や情報があって、ちょっとでもパソコンが使えるなら、世界中どこにいても必要な情報がポーンと検索結果に跳ね返ってきます。

つまり、知識や情報をただ持っているだけじゃもう価値はなくて、「あなたはそこからどう考えてどう行動したの?」が大切な段階に入っているということです。

大学時代に文献のつぎはぎでレポートを量産した私には耳の痛い話ですが、柳川さんは自分で考えることが大事だよ、だから独学で答えのないことを自分で考えていくんだよ、といっています。

「今や海外にいてもネットで多くの情報が手に入る時代です。大切なことは、情報に頼ることなく、むしろ情報を遮断するくらいの気持ちで、自分で考えるクセをつけることではないでしょうか。」p.63

学校や会社だと基本的に答えのあることばかり学びますからね。

自分で考えて自分なりの答えを出すのに独学はもってこい、です。


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独学が必要な理由②コンピュータが発達しているので応用力と独創力が大事になるから

独学が必要なもうひとつの理由は、応用力と独創力が大事になるから。

現在、囲碁・将棋・チェスといった分野でコンピュータが人間のプロとバチバチの試合を繰り広げています。

やがて、こういった選択肢が限られている分野はコンピュータのパターン処理能力が向上することで人間に取って代わられていきます。

でも、パターンを覚えて最適な打ち手をスポポーンとはじき出せても、それって将棋なら将棋というゲームだけでの話ですね。

つまり、コンピュータのほうが強い分野が出てくるとしてもそうした分野は限られるということです。

そこで、コンピュータに取って代わられそうにない分野、ざっくりいえば人がじっくり考えてアイデア同士を組み合わせたり、全く別分野から知識や情報を引っ張って新しい理論や新商品をつくったりする分野がとても重要になってくるわけです。

例えば、コンピュータが「富士フイルムは自社ノウハウを化粧品業界に活かすんやで」とははじき出せないですね。

そういう応用力、独創力というコンピュータでは発揮できない力を養うのも独学が必要な理由です。

これまでの勉強法ではあり得ない独学のノウハウ

ここからは柳川さんがおすすめする独学方法です。

まず、学びたい分野の入門書を3冊ほど書店でパラパラめくりながら選びます。

買ってきた入門書をざっと読んで、自分に合った入門書があれば繰り返し読んでいきます。

自分に合っていなければもう一度本屋に行って入門書を買ってくる。

そうして、読んでいてすっと入ってくるテキストをまずあぶり出してくんですね。

ちなみに、柳川さんはノートやメモをほとんど取りません。

なぜなら、書かないと入ってこない内容は自分にとって必要ないから。

さらに、マーカーも基本的に引きません。

自分に合ったテキストを何度か読めばポイントが自然とわかるからです。

柳川範之さんの独学方法

・入門書を何冊も買う
・ノートやメモはとらない
・マーカーも引かない

入門書を何冊も買い、ノートも取らない、マーカーも引かないというド直球の独学方法です。
でも、そうして高校に行かずに、卒業が鬼難しい慶應の通信制をクリアし、巡り巡って東大の教授をされているので、この独学方法はたしかな実績のある方法なのです、すごい。

ワンポイントアドバイスとして、独学は完璧すぎないほうがいいよ、ともおっしゃっていますが柳川さんは読んでいる本が「わかった」と思うと2~3割しか読んでいなくても読むのをやめるという自由な独学スタイルです。

私たちが学校で習った「とにかく覚えろ全部やれ」スタイルはもう古いんですね。

ほかにも柳川さんの独学に対する愛がこの本にはぎゅっと詰まっています。

200ページもないので通勤通学や休みの日にサクッと読めて目からうろこがぼろっと落ちてきますよ。

まとめ

実は、柳川さんの本を読むのはこれで2冊目です。

1冊目は高校を中退したときに読んだ『独学という道もある』です。

こちらの本はちくまプリマー新書という難しいテーマをわかりやすくかみ砕いたシリーズにおさめられています。

柳川さんの生い立ちについて詳しく書かれているので温かみのある人柄が伝わってきますよ。


思うように勉強がうまくいかなくて落ち込んでいるなら『独学という道もある』、ちょっとキャリアアップに向けて根を詰めて独学していこうと意気込んでいるなら『東大教授が教える独学勉強法』が最適です。

独学という道を選ぶなら、柳川さんの本を相棒にしてライバルをブチ抜きましょう。

ユータローでした。

おしまい。


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