夜の香港の写真

突然ですが、就活って疲れませんか。

ここ最近は売り手市場といわれていますけど、内定が先に決まるのは中学や高校から実績を積んできた人たちばかりですし、そういう人たちって親御さんも立派な人たちで「住んでる世界が違うんやなあ(遠い目)」と思うことでしょう。

部活も実績がないし、留学もしたことない、サークルだって取り柄のない自分でも入れると思って読書サークルにしたけど周りは大江健三郎が好きだとかいってついていけない…。

事情はそれぞれあると思います。

そんな就活に疲れてしまったあなたへ元無い内定として色々と伝えられることがあるんじゃないだろうか、と思って今回この記事を書きました。

寝っ転がって読める分量と内容です、ちょっと寄って行ってくださいな。


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金融、EC、鉄鋼、商社…玉砕すらできなかった企業の数々

私が就活をしていた2017年当時は売り手市場といわれていました。

あなたからみればヌルゲーでしょう。

実際、当時は中堅企業だけでなく最大手までがこぞって就活生に売り込んでいました(通常最大手は就活生が殺到するのでそんなに売り込む必要がない)。

当時の売り手市場をみて懐かしくなったのか、経済学科の労働関係に詳しい教授からは「バブル期の就活とは何ぞや」ということについて再三教えを授かりました。

やれキャンパスを歩いていたら怪しいスーツ姿の男に「新幹線代を出すから会社見学に来ませんか」といわれて行った先は宴会場だったとか、企業が学生にお車代を出すのでアルバイト代わりにする猛者がいたとか、就活で毎日ヘイコラしているあなたが知ったらハンカチを噛んで義憤に燃えてしまうくらい楽園だったときいています。

私もバブル期には遠く及ばないですがお客様気分でパンフレットやらボールペンやクリアファイルなどのオマケやら、果ては説明会と称したお茶会(スタバのコーヒーや献血のお返しにもらえるような高い洋菓子が出てきた)にお招きいただきのほほんと左団扇でいました。

今考えるとヤバイですね、当時の私。

そのとき受けたのはタイトルの通り銀行、外資系EC、高炉メーカー、中堅商社、道路会社、郵便などでした。

いま振り返ると何の関連性もありません、単なる有名企業に応募するロボットのようですね。

しかし、当時の私は何にも考えずただのほほんと有名企業に受かると思って特に準備もせず就活をしていました。

「それなら政治家になりなさい」で終わった二次面接

しかし、何となく就活をしているのは伝わるようで、上に書いた企業はことごとく落ちていきました(当然)。

郵便は職場訪問やリクルーターとの個人面談などトントン拍子に進んでいきましたが、就活の最終日程まで選考があるのでとりあえずキープしてほかの企業を受けていました。

残った企業のなかでもとくに面白いと感じたのは外資系ECの企業です。

ここは社員の方が非常にエネルギッシュで、社員でありながら業界の動向を見越してあれがしたいこれがしたいと盛んに語っていましたし、そんな無数のアイデアを同時に走らせる資本と人材と設備も揃っていました。

ほかの業界からの転職者も多く自動車メーカーの生産方式を参考にして工場の効率化に努めていたり、たまたまパートさんが英語でお客さんの応対をしているのを見て正社員として採用したり、活用できるものはなんでも活用しようという超絶進歩的な企業でしたね。

選考では説明会に行って次のグループワークを通過し二次面接で人事の方と会うことになりましたが、いかんせんここまでこれると自分ですら思っておらず、とりあえず素朴に感じていたことを何の準備もせずぺらぺらと話してみました。

「町の本屋さんはこれまで地元に本を届けてきたがインターネットで注文できるいま町の本屋さんの品揃えに制約されるのはユーザーにとって良くない。町の本屋さんが昔からそこで商売をしているからといって保護されるのは違うのではないか。今後配送に時間がかかる町にも近くの拠点からすぐほしい本が配送できるようにして町の本屋さんの品揃え以外にも読める本を増やしたい」

いかにもデキる人事からただひとこと「それなら政治家になりなさい」とだけ返事をいただき、あとの20分は流しとなりました。

コンサルの面接でも経験しましたが、優秀な人事ほど就活生の見極めが早いので見込みがないと判断するとあとはいかにお客様として気持ちよく帰ってもらうかに頭を切り替えます。

そうです、私は社員ではなくお客様として丁重に入社をお断りされたのでした。

完全に失態ですね、はい。


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高校中退・他の選考状況…すべてを話した人事面接

これはどうしようもないと感じた私は、中堅メーカーの集まる近所の説明会で必死にブースを回りました。

そして何社か説明を受けて自分の雰囲気に一番マッチしたメーカーにエントリーします。

はじめはもうどうにでもなれ、と捨て身でエントリーシートや小論文は徒然なるままに好きなことを書き、面接ではどうせ受からないだろうからと面接官に仕事で辛かったことや身の上話などをまるで居酒屋で隣同士になったおっちゃんのように聞いていました。

わりと法律に関わる案件で「事情聴取を受けて辛かったよ」と返ってきて一瞬場が凍ったような気もしましたが、もうどうでも良いので飲み屋のおっちゃんと話す感覚でいたら面接時間を15分以上オーバーしていました。

これはダメだと思いました。

なぜか採用通知が届き現在は不真面目なサラリーマンに

ところがどっこい、マイページを開くと「合格です!」なんて文言が目に入り、気付けば最終面接に呼ばれていました。

最終面接ではちょっと小奇麗なおっちゃんたちと二言三言交わしただけで、あとは何にも聞かれずただ地蔵になって窓の外に見える夕焼けを眺めていました。

そんな感じで無になっていたらあろうことか採用通知が届いてしまいました、やばい。

就活市場で怒涛のお祈りを頂戴し「もはやここまでか」と思い飲み屋のおっちゃんと話す感覚でいたらなぜかぜひ入社してくれという運びになっていたのでした。

いまでもなぜ採用されたかよくわからないですが毎月お賃金をもらう不真面目なサラリーマンとして働いています。

同期には一発で大手化学メーカーに決まった人もいればクソデカテレビ局を落ちて計画留年後無事入社した人もいます。

省庁を目指してペーパーテストは優秀だったけれども官庁訪問で玉砕し法科大学院で再起を賭けた人もいたりします。

何があるかはわからないです。

しかし、だからこそとりあえず動いてみるといいと思います。

就活に疲れたあなたに元無い内定として伝えたいことはただひとつ。

「とにかく受けろ」

のひとことです。

エントリーシートにポエムを書いたっていいですし面接は飲み屋の知らないおっちゃん(たまにおばちゃん)と楽しく話す感覚でいっていいです。

そういうリラックスした状態だからこそあなたの魅力が伝わりますから。

就活向けに意識高いキャラを作ったって人事からすればクソつまらん人間で終わりますし、意識高いキャラを演じて受かっても働き始めてからアンマッチになりますよ。

だからなるべくあなたの素を見せることがポイントです。

大丈夫、仕事は無限にあります。

そしてだいたい人手が足りません。

あなたはとにもかくにも「働こう」と思っている時点で十分な戦力なのです。

あとはあなたの素の魅力をぶつけるだけ。

明日から安心して玉砕してください。


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